2016年8月5日金曜日

熊本地震から発想を得た第2期作品 肥後朝顔


毎日暑いですね。 ギラギラの太陽と上手に付き合いながら( 熱中症にくれぐれも注意!)健やかに夏を楽しみたいものです。

わたくしの肥後朝顔の展示は夏休み期間中と重なっています。今回の花びらには熊本の阿蘇や有明海のイメージも重ねています。熊本地震から3ヶ月経ちましたが、まだまだ突然激変した風景や生活を呑み込めていません。はじめは恐怖に怯え、その後、 現実を直視して疲労しきったわたしたちの「 こころの晴れ」につながればという気持ちで制作に臨みました。




朝の栄光 いのちの凱旋 (肥後朝顔2016.07
          ミクストメディア(熊本市民の方から募った着物、皮革、羽、鏡、紙などの混合使用)
2016
今田淳子


天からの地球。

卵子。湧く水の波紋。

アンドレア=マンテーニャの円空。

アイーダ。ファンファーレトランペット。

揺れるフレアスカート。

ダルヴィーシの祈り。

有明の凪。光のつぶ。
濃い緑の阿蘇。むき出しの山肌。水流。

滑空。

朝顔の大輪、純白のロートの奥に小さく覗くいのち。

自然に抱かれ、時にそれにひれ伏し、私たちは今日も、生きている。




   朝顔は英語でmorning glory 朝の栄光。




震災から3ヶ月半が経とうとしています。
わたくしの熊本応援花、第2作目は「肥後朝顔」です。
朝顔は英語でmorning glory 朝の栄光と呼ばれています。
生きることへの感謝をかみしめながら、栄光のあしたを創造する決心の時なのかもしれません。
大切に育てられ、引き継がれる大輪の肥後朝顔のように、わたしたちそれぞれの心が大きくひらき、翔び立つことができますように。

2016 727
今田 淳子
(熊本市現代美術館展示パネル作家からのメッセージより)


メッセージやコンセプトメモは美術館内にコピーも置いてあるようです。

目下、肥後菊の制作構想中。
今年は、肥後六花制作で季節を先取りです。

今回の展示は8月29日まで。
お見逃しなく!